こんにちは。奨学金返済中のコザロウです。
本記事では、大学院生のときに奨学金を借りていた私が、
- 「奨学金って経済的に厳しい人のための制度でしょ」
- 「学費は親が払ってくれているから、どうせ奨学金はもらえない」
と思っている大学院生と大学院に行くことが決まっている大学生に対して、奨学金を借りるべき理由を解説しています。
本記事を読むことで、大学院における奨学金だからこそ借りるべき理由を理解し、「そこまでお金には困っていないけど、奨学金を借りたい」と思えるようになるはずです。
借りるべき奨学金
本記事が推奨している「借りるべき奨学金」とその金額は、
- 奨学金の種類:無利子で借りることができる第一種奨学金
- 金額:88,000円
です。
ちなみに私も、第一種奨学金の88,000円を24か月借りたので、合計で2,112,000円借りました。
「大学院における奨学金の種類なんて知らないよ」って方は、以下の記事をご覧ください。
第一種奨学金を借りるべき理由
大学院生が第一種奨学金を借りるべき理由は、
- すべての大学院生が申込基準を満たせる
- 全額・半額の返済免除の可能性がある
- 将来的には自分の資産になる可能性がある
からです。
すべての大学院生が申込基準を満たせる
申込基準には、
- 学力基準
- 家計基準
の2種類があります。
大学生の申込基準
大学生の場合、
- 学力基準:1年生からの成績が3.5以上と具体的な数値で決められている
- 家計基準:親の収入が関係する
ので、この申込基準を満たすのは厳しい人も多いと思います。
私は大学生時代に奨学金を借りていなかったので、本当のところは定かではありませんが、親が共働きであったため、おそらく奨学金を借りられなかったでしょう。
大学生院の申込基準
大学院生の場合、申込基準は、
- 学力基準:大学院生である
- 家計基準:本人と配偶者の収入が関係する
となっています。
(学力基準について、正確には「成績が特に優れた…」とありますが、大学院へ入学できた時点で、成績が特に優れたことになります。よって、すべての大学院生が対象となります。)
つまり、独身であれば、すべての大学院生は成績や親の収入に関係することなく、この申込基準を満たせることになります。
ただし、本人の収入には、
本人の収入(定職、アルバイト、父母等からの給付、奨学金、その他の収入により本人が1年間に得た金額)
出典:第一種奨学金の家計基準
とあり、父母等からの給付=仕送りが含まれるため、注意が必要です。
とは言っても、本人の収入の合計が299万円以内(上記出典参照)であれば良いので、大半の大学院生は大丈夫だと思います。
ちなみに私はアルバイトと一人暮らしをしていたため、
- 年33万円(アルバイト収入)
- 年144万円(父母等からの給付=仕送り)
- 年177万円(本人の収入の合計)
で申請し、実際に奨学金を借りることができました。
全額・半額の返済免除の可能性がある
大学院生が第一種奨学金を借りる場合、「特に優れた業績による返還免除」という制度により、全額または半額の返済免除の可能性があります。
特に優れた業績による返還免除
大学院で第一種奨学金の貸与を受けた学生であって、貸与期間中に特に優れた業績を挙げた者として日本学生支援機構が認定した人を対象に、その奨学金の全額または半額を返還免除する制度です。
出典:日本学生支援機構-特に優れた業績による返還免除
つまり、例えば88,000円を24か月借りていた場合、全額で2,112,000円、半額で1,056,000円貰える可能性があるということです。
返済免除対象者
「でも、東大や京大みたいな優秀な人じゃないと返済免除にならないんでしょ?」と思う人もいると思います。
確かに、返済免除になっている人は、奨学金を借りた人の中で30%だけで、優秀な人たちです。
しかし、知っておいてほしいことは、
- 第一種奨学金を借りていなければ、返済免除対象にはならない
- 大学ごとに返済免除対象者を決める
ということです。
これは、優秀な人であったとしても、第一種奨学金を借りていなかったり、他の大学の人であったりすれば、競争相手ではないのです。
つまり、自分の大学の第一種奨学金を借りている人の中で上位30%になれれば、返済免除対象者になることができます。
このように聞くと、頑張れば返済免除対象者になれそうな気がしてきませんか?
また、「具体的に何をどのくらいすれば返済免除対象者になれるの?」って思った方は、以下の記事をご覧ください。
とはいえ、上位30%になるのは難しいと思います。
かく言う私も、結局返済免除対象者になることはできませんでした。
しかし、当時は「研究を頑張れば金が貰える」と自分に言い聞かせて、辛い研究室生活を乗り切りました。
こういった原動力やモチベーションにもなると思いますので、第一種奨学金を借りるべきでしょう。
将来的には自分の資産になる可能性がある
奨学金は借りているお金であるため、必ず返す必要があります。
しかし、このお金をすべて投資できれば、将来的には、その奨学金分のお金を自分の資産とすることができる可能性があります。
どういうことか具体的に書いていくと、
- 毎月88,000円を24か月借りた場合、全額で約211万円となり、これを14年かけて返すことになります。
- この約211万円をすべて投資して、その後14年間、利回り年5%で運用することを想定します。
- そうすると、運用結果は約400万円となります。(下の図を参照)
- 借りていた約211万円は返すことになりますので、自分の資産として約200万円貰えることとなります。
ということになる可能性があります。
注意点として、想定利回りが5%という、将来の経済が成長していなければ成立しません。
つまり、元手の約211万円よりも将来の運用結果が下がってしまう可能性もあります。
ですが、投資先を全世界に分散した投資信託などにすれば、全く無理な話ではありません。
そして、正直「この投資の話がよくわからない」という人もいると思います。
そんな人は今回、投資という選択肢は、お金でお金を生み出すことができる可能性があるということだけでも知っておいてほしいです。
また、この機会に投資について勉強するのも良いと思います。
最後に:奨学金を借りて時間を作ろう
第一種奨学金は無利子なので、借りておいて損することはないでしょう。
さらに、第一種奨学金は、
- すべての大学院生が申込基準を満たせる
- 全額・半額の返済免除の可能性がある
- 将来的には自分の資産になる可能性がある
ので、すべての大学院生が借りるべきであると思います。
単純に奨学金を使うのも1つの選択肢
とは言いつつも、単純に今使うお金として奨学金を借りるのでもいいと思います。
例えば、あなたは現在、お金を稼ぐためにアルバイトをしていませんか?
アルバイト仲間との時間が大切であったり、アルバイトが楽しかったりする場合は良いと思います。
しかし、お金が欲しくて、お金を稼ぐことが目的になっているアルバイトであるならば、奨学金を借りて、アルバイトは辞めるべきだと思います。
それは、アルバイトしていた時間を、なにか別の時間として使うほうが有意義であるはずだからです。
例えば、
- 自分の研究
- 投資
- TOEIC
- 資格
- プログラミング
などを勉強する時間に使ったほうが、将来的には、大金を稼ぐことにつながると思います。
学生生活も残り少ないので、思いっきり遊ぶ時間にするのでもいいと思います。
以上です。本記事を読んでいただきありがとうございました。
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