- 大学院生ってインターンシップに行くべき?
- 就活なんて大学生と比較すれば、研究があるから大丈夫でしょ
と思っている大学院生に知ってほしいことがあります。
実は、就活において、「大学院生」であることが「大学生」であることと比較すると、不利に働くことがあります。
なぜなら、大学院生は、大学生よりも多くの時間を「研究」に費やしているからです。
本記事では、大学院生のときに、2週間のインターンシップに行った経験がある私が、大学生と比較して、大学院生だからこそインターンシップに行くべき理由を解説します。
本記事を読むことで、大学院生がインターンシップに行くべきかの判断材料となります。
結論は、大学生と比較すると、
- 就活に充てる時間が少なくなってしまう
- 研究内容を誰にでもわかるように伝える必要がある
からです。
そもそも、「インターンシップに行く意味はあるの?」と思っている方は、以下の記事をご覧ください。
全就活生がインターンシップに行くべき理由
まず、大前提として、大学生でも大学院生でも、就活生であればインターンシップへは行くべきだと思います。
正確には、長期インターンシップに行こうと活動するべきです。
それは、本選考のリハーサルになるからです。
詳しくは、以下の記事をご覧ください。
本記事では、特に、大学院生がインターンシップへ行くべき理由について解説します。
大学院生がインターンシップに行くべき理由
大学生と大学院生の成績評価方法を簡単に比較すると、
- 大学生:テストの点数やレポートの成果
- 大学院生:ゼミや学会における「研究」成果の報告
で評価されるという違いがあります。
つまり、大学院生の評価は、「研究」に依存することになります
この「研究」が就活においても大きく影響してきます。
次節以降で、「研究」が就活においてどのように影響し、「なぜ大学院生がインターンシップに行くべきなのか」の理由について解説していきます。
①就活に充てる時間が少なくなってしまうから
大学院生がインターンシップに行くべき理由①は、就活に充てる時間が少なくなってしまうからです。
これは、大学生と比較すると、
- 研究が忙しい
- 就活を軽視する
傾向にあることで、事前準備が大切な就活に時間を割いていないことが原因だと思います。
研究が忙しい
研究は「完璧な答えのない問に対して、客観的な理由をつけることで、それっぽく答えを導き出すもの」だと私は思っています。
つまり、研究には答えがないので、「あーでもない、こーでもない」と試行錯誤する必要があります。
この試行錯誤には、時間がかかるものであり、また、時間をかければ答えを導き出せるというものでもありません。
以上から、大学院生は大学生と比較すると、研究に多くの時間が必要となります。
一方で、就活には、
- 行きたい会社を決める
- やりたい職種を決める
- エントリーシート(ES)を書く
- SPIなどの筆記試験を勉強する
- 面接選考の準備をする
など、初めてのことをたくさんやる必要があり、研究と同様に多くの時間が必要であると思います。
つまり、大学院生は、多くの時間が必要な「研究」と「就活」を両立しなければなりません。
しかし、「研究が忙しいから」という言い訳で、就活を後回しにしてしまう傾向があります。
そのため、
- 「研究が忙しくて就活し始めるのが遅れた」
- 「もう少し早く就活を始めればよかった」
なんていう後悔はよく聞きます。
本記事を読んでいる就活に対して意識の高い方には、後悔のない就活にするためにも、早めに就活を始め、なるべく早く就活を終えることを心掛けるべきだと思います。
そして、早く就活を終えるために、インターンシップに行き、他の就活生よりも入念な事前準備をすることで、本選考に挑んでほしいです。
就活を軽視する
大学生が大学院に進学する理由の一つとして、「就活時に学校推薦を取りやすいから」があると思います。
実際に私の大学でも、学校推薦を頂ける優先順位は「大学院生→大学生」の順でした。
この学校推薦には、「必ず内定がもらえる」みたいなジンクスを聞いたことがある人もいると思いますが、このジンクスが通用したのは、昔の話です。
現在の学校推薦は、自由応募と比べると、
- 筆記試験やESが免除
- 面接の回数が少ない
などにより、選考が早く進むだけで、「推薦=内定」ではありません。
それにも関わらず、「学校推薦があるから大丈夫」と思って就活を軽視する大学院生が多いので、ESの提出社数が少ない傾向にあります。
キャリタス就活の就職活動調査によると、ESの提出社数の平均は、15.7社という結果だそうです。
これは、大学生と大学院生を含めた全体平均であるので、大学院生のESの提出社数は、もっと少ないはずです。
私の理系大学院生の友達に聞いた感じでは、4~8社くらいのESの提出社数だったと思います。
確かに、学校推薦では、ESが免除になる場合がありますが、
- 必ず内定を保証するものではない
- 学校推薦で同時に複数の会社の選考を受けれない
ので、油断することなく、少なくとも10社くらいはESを提出するべきだと思います。
ちなみに、私は13社のESを提出し、7社通過しました。
この数は大学院生の中では多いほうだと思います。
最終的に入社する会社は1社なので、ESの提出社数を考えるのはナンセンスかもしれません。
ですが、私の場合、どんなに高望みの会社であったとしても、
- ESを提出しなければ、内定を勝ち取ることはできない
- 内定するための確率を少しでも上げたい
という思いで、時間が許す限り、多くの会社にESを提出するように心掛けていました。
そして、多くの会社にESを提出するためには、他の就活生よりも早くにESの準備をする必要があるので、本選考のリハーサルになるインターンシップに行くべきだと思います。
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②研究内容を誰にでもわかるように伝える必要があるから
大学院生がインターンシップに行くべき理由②は、研究内容を誰にでもわかるように伝える必要があるからです。
大学院生が本選考をスタートさせる大学院1年の3月には、約2年間は自分の研究分野に携わっていることになると思います。
自分の研究については、
- ほぼ毎日研究のことを考えなければならない
- 普段のゼミや研究発表で報告する必要がある
などが影響し、嫌でも研究に詳しくなると思います。
この自分の研究に詳しくなっているときに、就活において、「自分の知識=当たり前の知識」という感覚になってしまうことが多いので、注意する必要があります。
大学生は、まだ研究に携わっている時間が少なく、そこまで詳しくないと思いますので、「自分の知識=当たり前の知識」という感覚にはならないはずです。
しかし、大学院生は、研究内容を説明する場合において、普段のゼミや研究発表で使用する専門用語をそのまま使うと、採用担当者に理解してもらえない可能性があります。
その場合、採用担当者はあなたを「相手の理解度に応じた説明ができない人」と判断するでしょう。
そうならないためには、
- 専門用語を一般的な用語に変換する
- 専門用語を簡単に解説する
ことなどが必要です。
このとき、ESでは、文字数制限などもあり、専門用語の解説が多くなってしまい、思うような文章が書けないことがほとんどであるので、注意が必要です。
このように、普段のゼミや研究発表とは異なる説明になるはずであるので、事前にどのような表現で研究内容を説明するべきか考えておくべきです。
そして、就活用の研究内容の説明方法を考えるには多くの時間が必要であると思いますので、事前に考え始めるきっかけにもなるインターンシップに行くべきだと思います。
まとめ
大学院生は、大学生と比較すると、多くの時間を研究に費やすことになります。
そのため、
- 就活に充てる時間が少なくなってしまう
- 研究内容を誰にでもわかるように伝える必要がある
可能性があり、本選考のリハーサルになるインターンシップに行くべきだと思います。
また、就活は初めてのことばかりで
- わからないこと
- 戸惑うこと
ばかりで、準備にはどうしても時間がかかってしまうものです。
そして、新卒という名のカードを切って就活ができるのは、人生で学生から社会人になる今のタイミングだけです。
そんな最初で最後の新卒の就活を後悔することなく終えるためにも、インターンシップに行き、事前準備を念入りにするべきだと思います。
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以上です。本記事を読んでいただきありがとうございました。
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